時間は「今」を起点に過去と未来双方に流れる
過去が現在のあなたをつくったのでしょうか？
今、不幸なのは過去に起こった出来事のせいでしょうか？
もし本当にそうであれば、幸せな未来を築くためには、過去を変えなければ幸せになれないことになります。
今回は時間の流れと現実創造についてです。
時間の流れと現実創造
多くの人は生まれてからこれまで、過去が現在を作っていて、過去や現在が未来を作ると信じていると思います。過去→現在→未来 と、こんな風に。
例えば「今」、人生がうまくいっていないとしたら、過去に自分の努力が足りなかったからだとか、過去に出会ったあの人が自分にこんなことをしたからだとか、考えるのが普通です。
私がこんな状況なのは過去のあの出来事やあの人のせいだと思うだろうし、今こんな状況のままならどうせ未来も過去のようになってしまうかも……と後悔と不安でいっぱいになってしまうのですね。
私たちの思考パターンは、いつも過去に起点があるので、今がうまくいっていないとしたらどうしても過去の出来事に責任を求めるし、過去の自分の振る舞いや誰かのせいにしがちになります。
そして、過去や他者が原因だとしたらどうしてもそれを変えることが難しいと思ってしまうので、なおさら怒りや恨み、後悔や罪悪感に苛まれやすくなるのです。
けれど、本当はそうでなくてもよかったとしたらどうでしょうか？
本当に起こっていることとはそうではなかったとしたらどうでしょうか？
現在（今）が過去と未来を創っている
私たちは過去から未来への一本のつながったラインをひたすらに生きているわけではなく、常に「今」という点を移動して、その選ばれた「今」によって異なる過去と未来がつながっているさまざまな現在を生きているとしたらどうでしょうか。
過去1←現在1→未来1
過去2←現在2→未来2
という図があるとして、「現在1」を選べば過去1と未来1につながる人生ラインにいることになり、
「現在2」を選んだとしたら、過去2と未来2に繋がる人生ラインにいるということです。
現在の自分の状況の解釈というのは、自分で無限の可能性の中から自由に選ぶことができます。
そして、現在に対して「自分が」与えた解釈＝過去と未来の解釈となります。
例えば、現在、自分がこんな状況で不幸で最悪だと思っているとしたら、その自分の過去も未来も辛い人生という人生ラインを選んでいることになります。
しかし、現在、自分に対して快適さを感じていて、今の人生を楽しい満たされる、と感じているとしたら、その自分の過去も未来も幸せなものである人生ラインを選んでいる。
という具合になるのです。
「今」＝「未来」
今が未来や過去を選ぶ原因となるのであれば、今と未来はイコールの関係になります。
つまり、「今」幸せにならない限り、未来幸せになることはないということです。
私たちは今、幸せではないから未来に幸せになるために頑張る、達成するために努力する、
といった考え方を教えられてきました。
もっと言えば、幸せな未来のためには今を犠牲にしても良い、と教育の中で教わってきている人がほとんどなのです。
しかし、今＝未来であるとすれば今、未来の幸せのために我慢をしたとしても将来報われることはないということですし、あったとしてもほんのわずかな時間だけです。
それは何も我慢しなくていいとか、努力することは無意味だといっているわけではないですし、
ダイエットしたいと言っている人が、好き放題食べていてそのままで痩せると言っているわけでは決してありません。
そうではなく、「今」という、完全で満たされた場所が誰の中にもあって、その部分と再びつながりを取り戻す必要があるということなのです。
本当に満たされた感覚を内側から感じる時、外側から無理矢理にでも何かをとってきて付け加えようとは思わなくなっていきますし、自分を不十分だと感じることも、寂しいと感じることもなくなっていきます。
そして、この状態になった時、例えばダイエットであれば、好き放題何かを常に口に入れなければ落ち着かないといった状態から自由になり、自然と適正な体重に戻っていくということが起きてきます。
成功したら幸せになるのではなく幸せだから成功する
幸せな成功者はみんな口を揃えて言います。
「成功したから幸せになったのではなく、幸せを感じていたから成功した」と。
こんな風に言うこともよく聞きます。
「頑張ってそれをしている人は、好きで楽しくてそれをしている人には敵わない」と。
今は未来のためにあるのではありません。
今は不幸だけれど、我慢して頑張れば未来に幸せになれるのでもありません。
人生で成功するためには「今」丁寧に自分と向き合い、「今」自分が満たされた状態になり、
「今」外の条件に関係なく幸せになることが必要なのです。
そのためには、「本当の自分とつながること」が必要になってきます。
