ネガティブな人間関係から抜け出す方法
私の振る舞いがいけなかったんじゃないか…
自分の〇〇なところがこういう結果を引き寄せたんじゃないか…
あの時のあれがダメだったんじゃないか…
自分が至らないからだ…
そんなふうに自分にダメ出しばかりしていませんか?
ネガティブなスパイラルから抜け出すのは大変ですよね!
人間関係に苦労する人の特徴
冒頭の吹き出しで書いたようなことがピンとくる方は、とても繊細な方だと思います。
そして、そんな方に多いのが「責任の範囲が広すぎる」というところです。
これはどんな意味かというと、相手が不機嫌なことや適切な行動をとれないことを
「自分が悪かったから」だと思ってしまうということです。
つまり、罪悪感が強い傾向があるのです。
あなたが言ったことで相手が不機嫌になったのなら、それは相手の問題です。
けれど、人間関係で苦労しているときはその境界が曖昧なことが多いのです。
自分の感情に責任を取れない人に振り回されてしまうのですね。
怒りや攻撃の対象があなたであるように見えても、真のターゲットはあなたではありません。
それはあなたのせいではありません
例えば、上司のパワハラなどで悩んでいる時、自分がダメだからだ…
自分が仕事ができないから、自分が生意気だから、自分がいい人すぎるからバカにされる…
などといろいろ原因を考えてしまうかもしれませんが、
上司がパワハラをするのは上司自身の心が幸せな状態ではないからです。
上司が自分の能力に自信がなかったり、自分も過去にそのような扱いを受けてきたから当然だと思っていたり、私生活がうまくいってなかったり、罪悪感が強かったり、
上司自身が幸せではないのです。
他にも例えば、「毒になる親」に悩まされて生きてきたとします。
99%と言えるかもしれませんが、毒親は毒親に育てられたことが原因で毒親になるので、
ここで負の連鎖が起きています。
子供をうまく育てられない母は毒母に育てられてきたかもしれませんし、
夫に愛されず自分が愛されるような人間ではないと思ってしまったため傷ついており、
その傷を治癒するために、無意識のうちに子供に八つ当たりをしたり、愛せなくなってしまっていることが考えられます。
子供を傷つける親はすでに傷ついているため、子供を傷つけてしまうのです。
すでに傷ついている人が、誰かを傷つけるのです。
相手があなたを愛さないのは相手の問題
人に大切にされなかったり、いじめに遭ったり、愛されなかったり、選ばれなかったり、
人生では望まないことが色々起きると思います。
人間関係で困難な状況を繰り返す方は、自分のせいで自分が愛されないと考えてしまうことが多く、それがネガティブなスパイラルにはまりこんでしまう1つの理由なのです。
相手が不機嫌そうな顔をしたり、不機嫌そうな態度を取ると相手に合わせて自分を変えようとしたり、自発的な行動を引っ込めてしまったり、自分を変えようとしてしまうのです。
それでも、先に書いたように相手の怒りや攻撃の対象はあなたそのものではないので
あなたがどれだけ相手に好かれようとしても、相手の攻撃を避けようと努力したとしても
それが終わることはなく、疲弊していってしまうのです。
また、人に認められたいと強く思う方、人に好かれていないと不安な方、人から悪く思われることがとても怖い方も結局、自分の軸を失って相手を不快にさせないように努力しすぎてしまいます。
相手が不快になるのは、相手自身の問題であり、相手が「あなたのせいで私はこんな思いを…」と言っていたとしても、相手が自分の意思で幸せでいようと思わない限り
不快であることからは抜け出せないので、相手の言動で傷つく必要もそもそもないのです。
安心のために相手に変わってもらうことを諦める
人間関係で悩んでいる側としても、チャレンジの必要な課題はあります。
それは、相手が変わるまで幸せになることや安心することを先延ばしにしないということです。
人間関係で悩みやすい時、他の人の言動に引っ張られがちになっています。
相手の雰囲気や行動、相手とのやりとりに敏感になりすぎてしまっているのです。
それを読み取って「自分は安全なのか?」を判断しなければいけないので
頭はいつもサバイバルモードになってストレスでいっぱいになってしまいます。
そして、脳というのは探そうと思ったものを見つけ、それ以外のものはスコトーマ(盲点)になり目に入らなくなるので、相手の不正ばかりが目につき、愛されている証拠などが
目に入りにくくなってしまうのです。
自分の安心の拠り所をその人間関係の中に求めようとすることで、
逆に自分を不安定にし、不安にさせてしまうのです。
人間関係で悩みやすい方は、安心の拠り所を自分自身の内側に引き戻す必要があります。
そして、誰かに幸せにしてもらったり安心させてもらったりすることを諦めることが必要です。
ここはとても大切な部分なのでもう一度書きますが、
人間関係で悩みやすい方は、相手の態度で自分の状態を決めてしまうことが多いため、
相手の幸せや相手の機嫌の責任を負いすぎ、影響を受けすぎなんですね。
すると、相手が不機嫌だったり不幸なのは自分の責任という解釈になるので、
時に相手が不機嫌なことが許せなくなってしまうのです。
自分が不十分だから相手が不機嫌だと解釈してしまうからです。
また、相手が不機嫌になると、自分が何かしたかとすぐに罪悪感を感じてしまうのです。
自分は人に舐められる人間?
これは、例えば態度の悪い店員などがそうです。自分がバカにされるような人間だから相手の態度が悪いのではなくて、不幸で困っている人が仕事中にもそれを撒き散らしているというだけなのです。
そのような人から大きな影響をもしも自分が受けてしまうとしたら、
それは元々自分の中に「自分は人にバカにされるような無価値な人間だ」という思いがあるからかもしれません。
また、世の中には優位に立たなければ不安な人がいて、マウントと呼ばれる先制攻撃を仕掛けてくる人もいますが、相手が舐めてきたとしてもそこに自分が乗らなければ舐められたことにはなりません。
そもそも、マウントしてくるのは相手があなたの方が上だと思っていて怯えているからです。
それが上司であっても、先輩であっても、親であっても良いのですが
もしも、あなたを酷い扱いをする人がいるのなら、そうした人の方が自分より能力があって素晴らしい人で完璧な振る舞いをするべきだという期待も捨ててしまってください。
今は相手はそのくらいの段階なんだな。傷ついているんだな。自分に自信が持てないんだな。
自分の方がその分野では能力は高いんだな。
のように、自分の能力を公正に見極めてください。
気を遣って顔色をうかがう必要などありません。
ビクビクしたり、小さくいたり、自己卑下したり、下手に出る必要もありません。
そのような段階の人から認められたり、愛されたりしたいという期待を手放してください。
相手から何かを欲しがる必要がなくなれば、不安も減り、
自信のある態度が取れるようになって関係は変わってきます。
罪悪感を手放す
よくある質問に、「その人間関係は自分が引き寄せたのではないか?」という質問です。
確かにその通りで、いろいろなハラスメントなどを受ける人間関係も含め、
あらゆる人間関係は自分が引き寄せた可能性があると思います。
それは、何もその人が嫌われるような性格だからいじめられたり、バカにされたり、蔑まれたりするというわけではなく、その人自身が自分に自信が持てなかったり罪悪感が強いと、
同じように自分の能力に自信が持てなかったり、罪悪感が強かったりして人をいじめてしまうような人と共鳴しやすくなるという意味です。
不安感や罪悪感が強いと、同じように罪悪感が強い人がその部分に反応して、刺激して攻撃してくることがあるのです。
罪悪感の強い人は、その罪悪感を受け取ってくれる吐口を探しているので、
不安や罪悪感などの弱みを見せると、ここぞとばかりに攻撃してくることもあるでしょう。
また、優れていること、愛されていること、他の人よりも良いものを持っていることに対しての罪悪感が強い方、つまり輝くことが怖いと思っている方も周りから妨害を引き寄せやすくなります。
そうした方は自分を小さく見せようとしてなんとか上手くやろうとするのですが
小さく見せようとすること自体が罪悪感からですので、自然に振る舞った方が良いです。
当てはまる方は、嫌がらせをするような人と共鳴しない心の状態を目指していくことがとても助けになります。
傷つけられても傷つけられない選択を
本当に幸せな人は人を傷つけません。
あなたを傷つける人は、すでに傷ついて癒やされていない人なのです。
そして、本当に自分に自信があって幸せな状態であれば不幸な人からの影響も最小限で済む、というのも事実です。
自分自身が自分を信頼し始めると、周りの人の対応は変わっていきます。
こちらの態度が堂々とし始めると、相手も変わっていくか離れていきます。
自信を失っている人たちの群れに入っていき、あなたらしく自由に振る舞うと
すぐに足を引っ張られることもあるかもしれません。
そうして、そのような場所にしばらくいて自分を押さえ、隠し続ければ気がつかないうちに
自分はどんどん小さくなってしまうでしょう。
残念ですが、多くの学校や企業、コミュニティなどは現在もそのような場所かもしれません。
集団で見張り合いながら出る杭を打ち、どんどんどんどん、小さくなっていってしまうのです。
「あなたは素晴らしくなんかない。あなたは不十分なダメ人間」
そういう洗脳を受けそうになったら気がついてください、それは真っ赤な嘘です。
そのような洗脳を受けて傷つき小さくなった人が、今度は他の人を洗脳しようとしてしまっているだけです。
小さくなってしまった人は、相手を自分と同じ小さなサイズにしようとしてしまうのです。
他の人からの攻撃に傷つきそうになった時は、どうかこのことだけは思い出してください。
あなたには十分な価値があり、無限の可能性に溢れる素晴らしい人です。
あなた自身がそのような存在としてあなたを見続けていくことを諦めなければ
人間関係も人生も変わります。
そう遠くない未来にお互いを認め合える優しい人間関係に出会えるはずです。