引き寄せ

執着を手放す方法、執着を手放すと欲しいものが引き寄せられる理由

爽風

よく「執着を手放すと欲しいものが手に入る」と聞きますよね。
でも、執着がなかなかやめられない!欲しい気持ちは抑えられない!
という方も多いのではないでしょうか。

執着を手放すためにはまず、なぜ執着をしない方が良いのか、執着することのデメリットを理解し、執着を手放すことで得られるメリットを理解することが役に立ちます。

そして、最後にどんな方にでもできる「執着を手放す方法」をご紹介していきたいと思います。

執着とは

執着とは、「これがなければ自分はやっていけない」「これを失ったらどうしよう」と対象にしがみつく感情です。多いのは恋愛相手への執着、お金への執着、地位や名誉、成功に対する執着、などが挙げられます。また、それがなければ自分は安心できないとか、それが自分の価値を証明してくれるだろうとか、自分を何とかするために外側の何かを求めることも広い意味での執着です。

つまり、自分にとってその「対象の重要度が高すぎる状態」と言えるでしょう。

引き寄せの法則においては「今、自分が持っていると思っているものは引き寄せることができ、自分が持っていないと思うものは引き寄せることはできない」と考えます。
そのため、不安や不足に意識が向いている時、欲しいものを引き寄せる事ができず、願いを実現する時に大きなデメリットとなります。

「執着」は特別にメンタルが弱い人にだけ起こったり、執着しやすかったりする体質などというものがあるというよりも、人間であれば誰にでもちょっとした執着というのはあるものだということがわかると思います。
ですので、何かに執着をしてしまう自分をダメだと思ったり、そういった自分に対して罪悪感を感じる必要は全くありません。

外側の何かに執着をしてしまう心の状態の時と、そうではない心の状態というのが誰にでもあり、執着そのものを取り除くというよりも、執着をしていない心の状態でいられる時間をより増やしていくというようなイメージになります。

なぜ執着をしない方が良いのか?

執着をしている時の心の状態はどうでしょうか?不安で落ち着かないのではないでしょうか。
そして時には自分を責めてみたり、誰かを羨んでみたり、嫉妬してみたり、
劣等感を感じてみたり・・・こんな気持ちで毎日生活したいなんて思う人は誰もいませんよね。
これだけでも普通に考えてデメリットが大きい事がわかるはずです。

何よりも、私たちの日々の経験を作り上げているのは「心の状態」です。

もし、心の状態が不安、罪悪感、嫉妬、劣等感、不足感、無価値感などであれば、
人生での経験もそうした感情を追体験するようなものになっていきます。

私たちが日々経験することや、体験することというのは心の状態の結果です。
つまり、外側の世界というのはすでに「創られた結果」であるということなのです。

外側の世界=心の状態

「今の状態は自分が創り出している」と、心のメカニズムに興味がある方なら
何度か聞いたこともあるかもしれません。
良い悪いは抜きとして、私たちが見ている世界というのは、
スクリーンに映った映画のようなもので、すでに創られたフィルムを上映する舞台なのです。

例えば今、お金がいつもギリギリ、お金が足りないと思ってお金に執着している方が
これを聞いたら、「こんな状況を自分は望んでなんかいない!」と言いたくなるかもしれません。
しかし、心の中のフィルムさえ交換できれば、お金に不自由することのない世界、
豊かな世界、お金の不安を感じることのない世界を経験することができるのであれば、
逆に勇気づけられる気がしませんか?希望を感じませんか?

あなたは世界の被害者ではないし、被害者のままでいる必要はないということです。
社会情勢がどうであったとしても、その影響を受けない生活は可能だということです。

本当のあなたは豊かな暮らしがふさわしい存在です。
世の中の多くの人は宇宙との一体感を忘れ、全てを無限に生み出せる源のことも忘れて過ごしています。
そのため、少ないものを奪い合い、あらゆる良きものには限りがあると誤って信じ、
不足感から生まれる執着心に苦しんでいるのです。

執着をしている=欲しいものが不足しているを現実化している

ここまで読んでいただけたらもうお気づきかと思いますが、欲しいものに執着をすることで
「欲しいものが不足している」という現実を創り出してしまっています。

何かに執着している時、「欲しいものが足りていない」というところに心が向いていて、
それが現実になっています。
私たちの経験する現実というのはこのように心をもとにして作られているので、
この原理を利用して執着しているものに焦点を当て続けることから、
すでに完全で満ち足りている別の状況に意識を向け直すという方法をとっていくことで
執着を外すことが可能になるのです。

執着を手放す具体的な方法

執着を手放すには、執着しているものを手放そうと努力したり無理に諦めたりするのではなく、

「他のことで満たされる状態を作り、他の満たされていることに意識を向ける」

ということが大切です。

これにはビギナーの方向けからすでにスピリチュアルな学びを実践している方向けまで
いくつかの方法があります。

(1)自分が少しでもくつろげて楽しめることをする

これは誰にでも経験があると思いますが、何かに少しでも熱中している時というのは、
時間を忘れてしまった!なんてこと、ありますよね。
ゲームでも、漫画でも、映画でも「あー時間があっという間に過ぎてしまった!」
なんていう経験です。

執着にとても苦しんでいる時は、執着を何とか取り除きたい、楽になりたいと執着の原因となっていることを安心に変えようと格闘してしまいがちですが、
まずはちょっとホッとできるような別のことに意識を向け、心の状態を整えていきましょう。
マッサージや手芸、ペットと遊ぶ、カフェでくつろぐ、自然の中を散歩することなどでも良いです。

ここで注意が必要なのは、くつろげること、ホッとできて楽しめることをして「リラックス」状態になり、自らをすでにある「豊かな流れ」に同調させることが大切なので、何かをゲットするために頑張る、劣等感を埋めるために頑張る、自己価値を高めるために頑張るなどは避けた方が良いというところです。

執着を手放すために、外側の物理的な何かを使って自分を埋めるとか、自分の価値を高め自分を完璧にしようとするとか、貯め込んだり、結果を出せば人生を上がりにできる!という考え方は欠落感がベースとなった行動のため、残念ですが最終的な安心感を得ることはできません。
本来の自分というのは何もしなければ完全に満たされているという感覚を持っているので、その本当の自分の安らぎ、喜び、安心感などを取り戻していくようなイメージでいてください。

その本来の自分の感覚でいる時、タオ(大いなる存在、源、シンクロニシティが頻発する波動レベル、ゼロ)と自然と同調しているので、努力は最小限で、常に必要なものは供給し続けられますし、人間関係も調和に満ちたものになります。ふさわしい人間関係、ふさわしい収入源もすべてがやってきます。まるで神風が吹いているような状態、こんな素敵なことが自然に起きるんだ!という驚きに満ちた日々を送ることが私たちの本来の姿なのです。
ちなみに、この意識のレベルに同調することを私はヒーリングと呼んでいます。

(2)瞑想や黙想の時間を朝夕に取り入れる

瞑想をしたことのある方は、清々しい感覚、多幸感などをすでにご経験済みかもしれません。思考のお喋りが鎮まり、頭の中がクリアになって、心には安らぎが訪れます。
この時、執着からは自由になっています。
何かに対して執着をしていない時というのは言い換えると「自意識」から自由になっている時。実は「私という身体」から自由になっている時なのです。
本当の自分、つまりスピリットの自分、大いなる自己に戻っている時と言えます。

瞑想をして、宇宙の源のエネルギーに触れることで、願望実現の妨げになる思考、執着から、
大いなる流れへと同調することができるようになります。
この波動のレベルに意識を一致させておくことで、必要なものは自然に実現することできるようになります。しかも「副作用」なしにです!

また、瞑想が習慣になってくると、その静かな意識の状態を日々の生活の中にも延長させていくことができるようになってきます。
自分自身の心が執着ではなく、平安になっていくと光が通り、心がクリアな状態になるので、引き寄せるまでもなく、ちらっと願ったものがなぜだか自然に手元にやってくる経験を多くするようになります。

(3)高次元の自己とつながりメッセージを受け取る

高次元の自己(ハイヤーセルフや守護天使)と繋がることでパッと「正気」に戻ることが可能になります。
私たちが何かに執着し、それを失うことを怖れていたり、手に入るか心配したりしている時、
それは一時的に本当の自分を見失って悪夢を見ている状況とも言えます。
なぜなら、本当の自分はすべてをすでに潜在的に持っているので、失うことも手に入ることを心配する必要もないことがわかっているからです。つまり、全ては無限の可能性としてすでに存在し、自らの必要に応じて自由に汲み上げることが可能だとわかっているからです。

高次元のあなたは、あなたのことを最もよく知っていて、何があなたにとって最善なことか、
それを知っています。
あなたがどれだけ心配していても本当は安全であること、何の心配もせずいても良いこと、
それをよく理解している存在があなたの高次元の自己です。
広大な視点、過去や未来すら超えた地点から全てを見渡し、理解している大いなる存在とつながることで執着という自我の生み出す制限をベースとした思考から自由になることができます。

高次の存在とつながりを深めていき、メッセージを受け取り、それに従って生きることはシンクロニシティの中で幸福の流れに乗って生きることでもあります。導きに従って生きることで人生が楽にうまくいくようになると、自分がこの世界をたった一人ぼっちで孤独で生きているわけではないことに気がつき、生きることへの不安感も減り、自然と執着も手放されていきます。
いつもあなたを見守り、サポートし、あなたを信じてくれている存在が今、この瞬間にも目に見えていなくても存在しています。あなたを暖かな眼差して見つめ、あなたの望みなら何でも叶えてあげたいと思っています。あなたにいつでも幸せでいてもらいたいと望み、あなたに成功してもらいたいと望んでいます。あなたは決して一人ではありません。何かに執着し、不安になってしまった時は「自分は一人ではなかったのだ」と思い出してみてください。

そして、必要な時はメッセージをお願いしてみましょう。「私にメッセージをください。導いてください。導きをわかりやすく教えてください」と伝えてみましょう。
その後、すぐに頭の中で温かく優しい声が聞こえたり、イメージが浮かぶかもしれません。
しばらく経った頃に、なぜか気になる本が思い浮かぶかもしれません。同じ言葉が目につき続けるかもしれません。あなたにはこれが答えだ!とはっきりとわかるはずです。

高次元の自己に意識が向いている時、それがたったの1分だったとしてもその1分間の間、執着は手放された状態になっています。日に何度も高次元の自己を思い出したり、メッセージを受け取る習慣を持つことで、できる限り長い時間「夢から覚めた状態」つまり、自分は結局大丈夫なのだ、という「真実」を思い出していましょう。

(4)人生(魂)の目的を生きる

私たち一人ひとりには自分にしか出来ない人生の目的があります。自分自身がその正しい場所にいる時、自ずと自分の周りの状況も人々も整っていきます。外側を無理にコントロールすることなくです。

これはよく、オーケストラの例に捉えられることがあります。オーケストラで完璧に整った素晴らしい演奏をするには、指揮者が誰であるかが重要なのは皆さんもご存知だと思います。この指揮者の位置に自我(エゴ)が陣取っていると、人生という音楽もメチャクチャでいびつなものになってしまいます。「自分の音楽」という比類のない、素晴らしく美しい音楽が奏でられないんですね。
自我は常に「足りない」「もっと欲しい」という思考体系を持っていて、それが動機となっているので豊かさや愛から遠ざかってしまうのです。

一方、自分という人生のオーケストラの指揮者に「本当の自分である意識」を迎え入れたらどうなるでしょうか。自分の人生の指揮官に自我(エゴ)ではなく、スピリットを据えることはまさに本当の自分を生きる、人生の目的を生きるということです。スピリットには完璧な計画があります。この完璧な計画の中には、富や健康、愛や完璧な自己表現ができる機会も含まれています。
人生の目的を生きている時、何かに強く執着するという状態からはかけ離れた状態で生きています。まるで遊びのように軽やかに楽しんでできる仕事をしていているので、仕事は楽しく、その高いエネルギーに人は惹きつけられてきます。その時、お金や特定の人に必要以上に執着する必要も感じなくなっているでしょう。
スピリットの計画は、私たちそれぞれが持つ才能を使って、他の人たちに貢献し愛を分かち合うことなので、自然と愛や豊かさも人生の中に増えていきます。
自分の人生の目的を生きる過程では、たくさんのシンクロニシティや奇跡的な出来事、嬉しい驚きや喜び、満たされた感覚に溢れたものになります。
何か自分の外側の特定のものを手に入れたら幸せだと思っていたけれど、実は幸せはここにあったのだと気づくでしょう。

世の中の多くの人は、成功したら幸せになれる、素敵な人を手に入れられれば幸せになれると信じているかもしれませんが、本当は幸せだから成功し、幸せで満たされた感覚でいるから、同じように幸せで満たされた感覚を持った素敵な人と引き寄せ合うのです。

(5)本当の自分を思い出す

執着を手放す方法、最後になります。
そもそもなぜ、私たちは執着してしまうのでしょうか?
それには自己概念が関係しているのです。

「自分を誰だと思っているのか・・・」

自分の外側のものやことに執着をしている時、ほぼ例外なく「自分がどれほど素晴らしく、そのままで完全で欠けることない存在であるのか。どれほど豊かで才能に溢れ、頑張らなくても愛されるべき存在であるのか」それを忘れてしまっていると言えるのではないでしょうか。

自分なんて愛されない、自分には価値がない、自分には十分な才能がないと思っているから、
誰か一人の相手や一つの会社や一つの事柄にしがみついてしまうのかもしれません。
その人しか私の相手をしてくれる人がいないと思ってしまうのかもしれません。
自分には十分な才能がないと思っているから、その仕事がなくなってしまったら食べていけなくなってしまうと思うのかもしれません。

外側の世界に欲しくてやまないほど素敵なものを見つけたとしましょう。
それは「人」かもしれませんし、「物」や「事」かもしれません。
しかし、思い出してください。「外側の世界=自分の心」でした。
そうであるのなら、外側に見ている素晴らしいもの、才能あふれるもの、美しいもの、
最高にカッコいいもの、それは自分の中にもちゃんと「ある」ものだと言えないでしょうか。

私たちが本当の意味で執着を手放すには、自分をはじめとしたすべての人が誰であるか、
究極的に言えば、私たちとは「広大無辺な宇宙そのもの」無限の叡智、無限の才能、
無限の豊かさ、無条件の愛、言葉では到底言い表すことができないほどの
広大さ、偉大さ、を持った存在であるということを本当に思い出す必要があるのです。

あなたという存在そのものがプライスレスな宝物なのです。

執着を手放せたら特定のものや人は必ず手に入る?

執着を手放す方法をここまでお読みいただきました。
さて、執着を手放したところでお金や健康などが手に入るのはなんとなくわかった……。
けれど「あの人」は自分のものになるのだろうか?あの大会で今年優勝はできるのか?
どうしても入りたいあの会社には入れるのだろうか?というように、
特定のものが手に入るか、疑問をお持ちになる方も多いかもしれません。

私の経験になりますが、執着を手放すとパートナーシップの場合はほぼ100%叶えられました。
つまり、片思いや好きな人にすでにパートナーがいたりすることなどであっても、執着がなくなると、相手は自分をたった一人のパートナーとして選んでくれるようになったということです。

しかし……
私がどうしてもこの人と思っていた人でも、いざパートナーになってみると思っていた人と違ったなとか、自分とは合わないなと思ってお別れしてしまいました。
この人が好き!と誰かのことを思って、その相手といろんなところに出かけたりうまくいくようなイメージを持ち、執着を手放せればほぼ実現するでしょう。
なぜなら、自分の世界は自分で創っているからです。
ですが、「自分はこのままでは不十分である」という思いから意図して、その人さえいれば自分には価値があると感じる、その人がいれば人生が満たされると思い、それを実現させたとしても、それが自分に永遠の幸せをもたらすか否かというのはまた別の問題なのです。

その人がいなければ自分が幸せでもなく、満たされないとしたら最終的にはその人がいても幸せでもないし、満たされないというところに行き着くでしょう。

また、就職など特定の場所には選ばれなかった場合、「それ以上の場所」が必ず用意されています。もし、それが手に入らないのならそれは自分にとっては相応しいものではなく、より良いものが用意されているからです。

最後に……

最後に、私が皆さんに一番伝えたいことは、「今=未来」だということです。
今、幸せの場所にいれば未来もちゃんと幸せは保証されます!

そして、その今というのはざっくりとした現在のことではなく「久遠(くおん)の今」の今、
英語で言う「プレゼンス」のことです。
プレゼンスとは過去、現在、未来という時間軸の外に出てしまう、「今」
無限と永遠のことです。それはこの瞬間に皆様の中にあります。全てが存在していて、満たされていて安らかで、とても懐かしい場所、そういう場所が皆さんの内側にあります。
その場所に日々アクセスし続けてください。
その場所のエネルギーがあなたのちょっとした瞬間の意図と混じり合い、奇跡の連続のような創造が自然に行われるに違いありません。

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